投げてみたくて

2012年3月11日（日）　　　

釣れ釣れなきままに、日暮らし、すずめに向かいて、
心に映りゆく、よくなきことをそこはかとなく、
話しかければ、（すずめ達は一斉に逃げてしまい）
苦しゅうこと、物狂おしけれ。

肩というか腕が痺れてずっと釣りに行かない日が続いています。
お医者様がいうには、首から肩を通って腕に向かう神経を鎖骨が
圧迫しているのだとか、なんとか・・・・。
病名は・・・・、　
確か、「きょうびのデブっち、超特急」みたいな感じで、
肩と関係ないやん？？？みたいな名前でした。

まあ、正直、どんな病名か忘れました。
でも、近頃は、痺れもだいぶ、よくなって、
そろそろ釣り行きたいなあ・・・、
と思う今日この頃です。

で、その間、本ばかり読んでいたのですが、
ちょっとおもしろかったのが、この本。



ろうじんか？
そんな疑問でも、つっこみでもなく、
「ろうじんりょく」と読みます。

年寄りが増えて、これからの日本は老人がささえる・・・、
とかいう意味ではありません。

じゃあ、なんや？となりますが、
簡単に言うと、ぼけのチカラといいましょうか。
要するに、年をとればとるほど増していくもの・・・つまり忘れのチカラ・・・です。
年取って、もの忘れが酷くなると、それをネガティブにとらえるのが普通ですが、これは、それをポジティブに肯定しよう・・・、という発想です。

例えば、若いころは、仕事、恋愛、人間関係、あれこれ悩みます・・・。
老人力が少ないもんで、つまり、忘れらるチカラが弱いもんで、さらに悩みます。
でも、老人力があれば、一晩どころか、数時間もすれば・・・、

わしゃ、まだ、飯食うてない・・・、　てなもんです。


この発想はいいですね・・・。
なんか明るくなります。

釣り場について、釣竿を忘れてても・・・、
普通なら・・・・超ブルーですわ。
でも、がはははは・・・、私もだいぶ老人力が増してきたなあ・・・って、
なんも、落ち込むこともありません。

仮に、ぼうずであっても、ブログ書くことも忘れてしもて・・・・がはははは。
てな具合ですわ。


まあ、私は、まだまだ若輩者ですから老人力はよわいよわい・・・。
まだ、「おにいさん」と呼ばれてますもんね。

街中を歩いていると、「ちょっとそこのおにいさん！　よかったらどう・・・？」
とか、時には、「しゃちょう、しゃちょう！」とか・・・、（別に社長と違いますけどね。）
まあ、悪い気は、しません。


表浜のシロギス釣りは、ベテランから大ベテランが多いですねぇ。
磯釣りや、テトラでのクロダイ釣りなんかは、足腰が弱ってくると危ないので、
長くは続けられないし、船釣りは、時間はあっても、そうそう、毎日行けませんもんね。
それに引き換え、シロギスは、毎日毎日楽しめるもんで、息の長い釣りなんでしょうねぇ。



「釣れますか～？」
「朝から、飯も食べずに釣ってるけど、全然釣れへん！」

「もうクーラー一杯でっせ！」
「おう、そうやったかなぁ・・・、はははは。、太郎も、はよ釣れ。」
「私は、太郎じゃないですよ。」
「おー、そうやったか、はははは・・・。」



みたいな会話があちこちで聞かれると思うと、
なんかちょっと年を取るのも悪くない気がしますねぇ。